ねりきりとは、練り物の一種で上生菓子といわれるもので、和菓子の代表的なお菓子です。
あんを作るとき、よく錬ることが名称の由来。
白あんに砂糖を加え火にかけてよく錬り、つなぎにみじん粉、ぎゅうひなどを加えて作った錬り切りあんをいろいろな形に彫刻した木型に押し付けたり、細かい手細工をして造形的な美しさを出します。
また、山芋を蒸して裏ごしした後、砂糖を加えて練り上げる「薯蕷(じょうよ)練切」という種類のねりきりもあります。
色彩も豊かで四季の感じを盛り込んだものが多く、古くから祝儀や茶の湯の菓子として用いられたきました。
普通のねりきりはそのまま細工物に仕上げられます。
そして薯蕷ねりきりはそのまま使用するほかに、ねりきりに加えてつなぎに使うなど広い用途で用いられます。
和菓子職人がいろんな形に見事にねりきりを変えていくところなどをテレビなどで見ることがあります。
その鮮やかな手つきはまさに芸術といえるものです。
その高い技術から生まれる上生菓子は、和菓子を芸術にまで引き上げた、昔の人の努力を感じることができます。
お茶の席で、出てくるお茶菓子、それが上生菓子であったときには、少し嬉しくなります。
和菓子は味はもちろん、見た目も重視していることがこのねりきりの上生菓子で分かります。
お茶席で楽しまれるように、「上生菓子」は季節にふさわしい趣を取り入れ、五感全てで味わうことが出来る繊細なお菓子です。
その意味では季節と共にあり、季節を感じる和の心をよく表現するものといえるかもしれません。
季節をかたどる上生菓子は、本当に四季を感じさせてくれます。
ねりきりから作られる上生菓子、今一度日本の芸術として感じてみてはいかがですか?