和菓子の砂糖の一つに和三盆というものがあります。
このブログでも何度か取り上げました。
その繊細な甘さと舌触りは、やはり和菓子を引き立たせるものですね。
しかしどうして和三盆という名前なのでしょうか?
考えてみると不思議な名前ですね。
なお、「和三盆」という名は、「研ぎ」という作業に集約されており、「盆の上で三回研ぐ」ことからついた名前とされています。
現在では、昔より白い砂糖が好まれているため、4回〜5回は研ぐそうです。
ではその研ぐという作業はどのようなものなのでしょうか?
粘土をこねて空気を抜く過程の動きと似ているように思えるものです。
伝統的な「研ぎ」は、全くの手作業で行なわれます。
手に水をつけて、砂糖の中に残っている蜜を搾り出すようにしてこねます。
タダこねればよいというわけではなく、品質を均一に保つためには、室内の気温・湿度や研ぐ時間にまで気を配る必要があるため、相当な熟練の技が要求されます。
この研ぎという作業で、和三盆は白い色に仕上げられます。
これまで述べてきたように、和三盆は貴重な砂糖ではありますが、近年のグルメブームでその価値が見直され、和菓子一辺倒だった用途にも、大きな変化が訪れています。
一般家庭では、料理に使用する方が多くなっています。
高価なため、あまり普及していなかったのですが、ちょっとした贅沢品として活用されています。
好みの分かれるところではありますが、コーヒーや紅茶に入れられることもあります。
また、洋菓子に用いられるようになったのは、特筆すべきことでしょう。
ただし、高級なものに限定されます。
和三盆は白砂糖のように量産できるものではありません。
やはりそれだけ値段も高くなってしまうのですね。